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柔術を上達させる「秘訣」

昨夜の練習後、白帯3ストライプの生徒がどうすれば上達できるか尋ねてきました。
私が上達するには秘訣があると語ると、彼はすぐさま興味を示し近寄ってきました。
「上達したい?」
これが私の答えです。

1)週2〜4回練習する
練習時間は全てを超越します。
たとえあなたの先生がエリオ・グレイシーであっても練習に来ないとスキルは向上しません。
柔術スキルを獲得する為の知識と動き、記憶とマッスルメモリーが連結するまでには多くのセッションと期間が必要となります。
もちろん動画を見ること、走ること、ケトルベルでトレーニングすることも可能です。
しかし水に入らずして、泳ぎ方を覚えることはできません。
道場で汗をかくことに代替するものは他にありません。

2)体のコンディショニングを高める
定期的な練習は多くの人の体力を劇的に向上させます。
「可能な限りもっと早く改善したい」
そんな人は余分な努力が必要です。
もちろん「体力」は柔術を上達させるうえで最も重要な事柄ではありません。
だからといって軟弱な選手はいないでしょう。
疲れ切ってしまえば、持っているテクニックを実行することさえできません。
現実的には心肺機能と筋持久力、あなたのベストを引き出せる体力が必要です。

3)インストラクターがクラスで教えたポジションとテクニックに集中する
黒帯は長期間練習することで、柔術という旅について深く学んでいます。
私はいつも生徒に「甘い」テクニックは教えないと伝えています。
カッコイイ、まばゆいテクニックは相手のレベルが上がると本当に使えません。
その代わり基本的なテクニックは使えます。
インストラクターがクラスで教えているテクニックがあなたのレベルや経験に合っているでしょう。

4)スパーリングでの正しい姿勢
スパーリングですべきことはテクニックを試すことと各ポジションでの技術的な解決法を見つけることです。
真逆は試合のノリで全てのスパーで勝つことを目指すこと、
帯上相手にやられないことを目標に全力でホールドし続けること、
もしくは帯下の相手に「得意技」ばかりで戦うことです。
有名なMMAのコーチにインタビューした際、彼はスパーリングを「技術の発展と学び」と定義していました。
スパーは試合のノリで勝とうとしないで下さい。
正しい姿勢はあなたの柔術を自由にし、実験と学びへと開放するでしょう。

「何!?」
これらは秘訣でないと思いますか?
そうです。
真実は柔術の上達に秘訣はありません。
定期的な練習と良い健康、教えを受け入れる正しい姿勢があなたの柔術を上達させるのです。

Credits: Mark Mullen
Gracie Barra Black belt based in Taipei, Taiwan
Twitter: @MarkMullenBJJ

 

弱点を克服する


練習をしていると自分の得意技を生かせるポジションができてくるでしょう。
そしてそれと同時に苦手なポジションもできてくるはずです。
オープンガードが得意な人はパスガードが苦手であったり、レスリング経験者はガードワークが不得手だったりします。
グレイシーバッハの黒帯三段のジョシュ・ラッセルは理想としては上下とも同じようにできなければならないと語ります。
しかし戦いというものは生来、予測不可能であり、いつも得意な方向に展開が流れるとは限らず、従って我々はどのポジションになっても対処できるよう準備しておかなければいけません。
ではどのように弱点を克服すべきか?
ここからは弱点を克服する為の3つのヒント。

1)リサーチ
自分の苦手分野が特定できれば、解決策を探します。
例えばオープンガードなら帯上でオープンガードが得意な人を道場で探しましょう。
その人に質問し、技術を学び、反復し、より良いグリップ、スイープなど自分の型を作り上げましょう。
インストラクターに質問し、自分の体型に合った戦い方をガイドしてもらうのも良い方法です。
Youtubeを活用する方法もあります。
世界王者がシェアしているスパイダーガードの動画を10個見て動きの原理を理解しましょう。

2)苦手なことをやる
弱点を克服する為には、得意分野から離れる必要があります。
自分が長けている得意ポジションは一旦置いておいて弱点克服に取り組みましょう。
もしあなたが上攻めに長けているなら、スパー相手に下攻めの練習がしたいと申し出ましょう。
スクランブルで上を取り返したい衝動にかられてもそれを抑える必要があります。
スパー相手は世界レベルのレスラーだと仮定して下さい。
そんな相手に上攻めは当然不可能ですから、勝つには下攻めを磨くしかありません。
ガードが軌道に乗るまで初めの頃は何度もパスガードされるでしょう。
初めは受け入れ難いかもしれませんが、成長の為には必要なことです。

3)一ヶ月は続ける
「そのポジションでたくさんの時間を過ごせ」とジョシュ・ラッセルは言います。
この言葉はどのポジションであろうと、上達のカギです。
月はじめにオープンガードと決めたら、他の興味あるポジションは置いておいて一つの局面に絞り練習しましょう。
反復は貴重な練習時間を有効に使う素晴らしい練習方法です。
道場に反復練習が好きな生徒は必ずいますので、その人と助け合いながら練習すると良いでしょう。
反復につぐ反復でスイープの動きはマッスルメモリーに完全に染み込みます。
神経回路は強く結合し、以前はぎこちなかった動きは流れるようにスムーズになります。
スパーリングは課題としているポジションを試す良い機会です。
相手がスイープを仕掛けた際、耐えるのも良いですがオープンガードを練習するチャンスだと割り切って下になるのも良いでしょう。
覚えておいて欲しいのは、これは「練習」であり、勝ち負けではなく、技術を向上させることが優先事項であり目的だということです。

Credits: Mark Mullen
Gracie Barra Black belt based in Taipei, Taiwan
Twitter: @MarkMullenBJJ