競技柔術 x 護身術 – 2つの柔術スタイル? | グレイシーバッハ徳島 ブラジリアン柔術 格闘技
Sport Jiu-Jitsu X Self-Defense – Two jiu-jitsu styles?
10年間で世界の柔術シーンは大きな変化を経験した。
昔、武士が戦で使っていた柔術は、今日では老若男女が楽しめるスポーツへと変わっていった。
柔術の普遍化とともに、トーナメントは拡大し、
出場するアスリートの技術レベルも著しく成長した。
トーナメントは年中開催され、ジムは盛況。
生徒は護身術を含めた重要な基本テクニックを学ぶ。
しかし、実際にケンカが始まってしまったならどうだろうか??
寝転がる??
柔術は護身をベースに作られた格闘技なのにこれからは護身術を飛び越えてスポーツとしての競技柔術へ行くのか?
これは長年、議論になっていることで、様々な意見がある。
多くは討論になり、古いストーリーも出てくる。
柔術は護身術としての柔術と、スポーツとしての競技柔術という2つのスタイルに分かれてしまうのか?
下のビデオではマスター・カーロス・グレイシーJr.がそれについての意見を述べている。
マスターの言葉をよく聞いて下さい。
そしてグレイシーバッハの創始者のビジョンをよりよく理解して下さい。
※動画の日本語訳
マスター・カーロス・グレイシーJr.
「今日、インターネットや様々な場所で議論が起きている。
そこで人は、柔術には護身術としての柔術とスポーツとしての競技柔術という2つの種類があると言う。
私はそういう意見はファンタジーが過ぎると思う。
柔術を2つに分けたがるが、柔術は1つなんだ。
例えば新しい生徒が道場に来たとしよう。
そしてその人は柔術を知らないとする。
そういう時は路上で襲われた時、
如何に身を守るかということを学ぶだろう。
路上でよく起こるパターンに対処する護身術だ。
これが護身術としての柔術と名づけられるものだ。
柔術をはじめるとベーシックな技術を学び、そして柔術を知っているパートナーと練習し始める。
すると、人はそれをスポーツとしての競技柔術だと言いだす。
私の考えでは、全ての柔術が護身術であり全ての柔術が競技柔術だ。
なぜなら柔術家どうしで練習を始めるということは
はじめの段階を過ぎて、次のレベルまできているのだ。
ディフェンスも良く、ガードもうまい柔術家相手からいかにしてマウントをとるか?
うまくいかないなら、技術的な解決法を新しく編み出さないといけないだろう。
これは護身術としての柔術がハイレベルになったということだ。
互いに柔術を知っているもの同士が路上で戦ったとしたら簡単にマウントなんてとれないだろう。
つまり私にとっては全ての柔術は1つであり、そこには隔てはないのだ!」