ブラジリアン柔術20年で学んだこと | グレイシーバッハ徳島 ブラジリアン柔術 格闘技
※GB blogより翻訳
20 years in Brazilian Jiu-Jitsu : What I’ve Learned
人気男性ファッション誌「Esquire」で「何を学んだか?」という企画があります。
年配の人に質問して人生訓や考え方を学ぼうという内容です。
今回は私が20年間ブラジリアン柔術を練習&指導してきた中で学んだことを紹介したいと思います。
1)上がり下がりはあるもの
ブラジリアン柔術の練習は障害物のないロケットのような弾道では上昇しません。
人生も同じです。
理想的には、怪我もなく、仕事、生活、家庭、娯楽もなく、道場は常にオープンで同じ先生がいつもいれば停滞なく毎週レベルアップできる。パーフェクトなことです!
しかし現実には我々の忍耐力をテストするような障害に何度もぶつかることになります。
ある日は絶好調で、体も動き、柔術は流れるようかつ力強い。
仲間と道場で練習し、練習終わりに食事をしながら柔術について語らう。
こういう日々は素晴らしいです。
そして特別な瞬間。みんなの前で先生に呼ばれて新しい帯を腰に巻かれる。
何という気持ちでしょうか。
ある生徒が古い黒帯の先生に「なぜ最高に練習がうまくいく次の日は最悪なのですか?」と聞いていたのを思い出します。
その経験ある先生は肩をすぼめ、両手を上に向けこう答えました。
「それは天気みたいなものでしょう。雨降る日もあれば晴れの日もある。」
2)一番才能があるかどうかではない。道場に来るかどうかだ。
柔術を始めて20年以上。多くの人が始めて辞めていくのをみました。
どのスポーツをやっても頂点に立てるようなアスリートもいました。
帯とズボンの紐の結び方を覚えることができず、毎回ウォームアップ中に必ずずり落ちてしまう生徒もいました。
しかし数百のクラスを教え、多くの生徒を見てきた経験をもってもどういう人が長続きし、どういう人が辞めていくかは伝えることができません。
凄いポテンシャルを秘めた潜在能力の生徒もいれば、物静かで内気、少しの感情しか出せない生徒もいます。
昔の写真を振り返ってみてみると、才能豊かだったにも関わらずいなくなった生徒も見ることができます。
そして毎年写真に写っている生徒は少しずつ昇格し、ストライプや帯色が上がっているのが見てとれます。
平均的な生徒でも、長年をかけ数千時間を道場で費やすと、ドウギの新しい初心者だった人が黒帯のスキルに近づくまで進化していきます。
「強い、才能があるかではない。続けられる。最後まで残るかどうかだ」
3)柔術の理解には段階がある。
柔術の理解はマトリョーシカの人形のように何層にもなっています。
A) テクニックを理解する
練習初年度はフラストレーションとスリルがあります。
フラストレーションの原因は相手に打ち負かされたり、覚えきれないテクニックに圧倒されるのが原因でしょう。
スリルは新しいテクニックを学びスパーでの問題を解決していけることでしょう。
相手からタップをとれるようになることも柔術に夢中にさせます。
B) バリエーション
その後、べーシックな技のバリエーションに入ります。
三角絞は好きですか?違ったセットアップや角度からの三角絞を試してみて下さい。
マウント、ガード、亀、バック。。。それぞれにディテールがあります。
こうやって柔術の武器を増やしていきます。
C) コンビネーション
テクニックは身につけました。しかし経験ある相手に技をかけなければなりません。
ここではひとつの技から他の技へと流れるように変化するコンビネーションを覚えましょう。
相手をひっくり返すように見せかけて腕十字を狙う。またはその逆。
ボクサーが一発のパンチだけでなく、コンビネーションを使うイメージに類似してます。
D) 即興性
この段階までくるとノープランでほとんど意識せずにスパーリングをすることができます。
相手の動きに対して考えずに反応するこができます。
くもの巣に捕らえるように罠をかけることができます。
ジャン・ジャック・マチャドは体も動きもただ反応するがままといいます。
計画的な思考より早く動けます。
体は感じ、何千回も反復し深く染み込んだテクニックは一本をとるということで現れます。
あなたが柔術で学んだことは何ですか??
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