サブミッションの前にポジション | グレイシーバッハ徳島 ブラジリアン柔術 格闘技


これは柔術の道場で初心者に教えられる知恵の一つです。
シンプルなアドバイスですがいくつかの意味があります。

1)柔術のポジションにはヒエラルキーがあり、良いポジションは悪いポジションよりもサブミッション成功の可能性が高い
事実、サイド下やガード上などの悪いポジションからのサブミッションを狙うと、逆に極められてしまいます。
最近、クローズドガードの上から絞め技をかけている白帯を目にしました。
他の生徒は完全にマウントを取られているにも関わらず下から絞め技をかけていました。
どちらも腕十字を極められ終わったことは想像に難くないでしょう。
十字絞で伸ばした腕に腕十字を極められますので良くない戦法と言えるでしょう。
無理に極めにいくと体力も大きく消費してしまいますので、パスガードをし良いポジションに進めていく方が賢明でしょう。

2)サブミッションは誰しも好きだけど、良いディフェンスや強いベースをあつかったハイライト動画はない
真実を言うとサブミッションというのはレベルの高い戦いにおいてはほんの少しの要素でしかありません。
戦いの95%はポジションの取り合いに費やされます。
その中でもパスガードや相手のエスケープを防ぐ攻防は大きな割合を占めます。
サッカーの試合に例えるならシュートするアクションよりもボールを奪いあったり、前方へボールを運ぶ攻防の時間のほうが遥かに多いのと同じです。
良いポジションになるまでサブミッションを狙わないこと、セクシーなサブミッションよりもポジショニングとコントロールの練習に時間を費やすこと。
多くの人は青帯の時期にこの現実に気づきポジショニング、コントロール、トランジッションの練習に重きを置くことを決意します。
もちろんサブミッションの練習はやってください。
しかし「サブミッションのポジション」をとらない限り極まらないことはよく理解しておいて下さい。
どのようにしてそこに至るか?サブミッションへのルートは精査しておいて下さい。

3)サブミッションに突進する
これは一年ぐらいの練習経験がある人によく起きることです。
この段階ではサブミッションの知識も増え、パスガードも良いレベルに達しつつあります。
しかしサイドをとって相手を寝かせて頭を完全にコントロールする前にアームロックを強引に仕掛けようとします。
当然、相手は強力なブリッジやエスケープで対抗してくるので多くの場合アームロックは失敗に終わります。
何が失敗か?
すぐにサブミッションに移行したことです。
完全なサイドコントロールという決定的な過程を飛ばしたが為にエスケープされたのです。
速いサブミッションをかける誘惑にかられることもあるかもしれません。
しかし相手のディフェンスやエスケープはいつもあなたの攻撃より速いものです。
そしてサブミッションの失敗はポジションを失うことに繋がり、努力が水泡に帰することが多くあります。
その代わりによりコントロールに注意を払って下さい。
相手のエスケープ方向を防ぎ、より理詰めで効果的に相手をサブミッションを仕掛けて下さい。
私の最初の柔道の先生から教わった言葉があります。
「まずはしっかり抑えて、抑えが完全になった後ならいつでも極め技へ移行できる」

Credits: Mark Mullen
Gracie Barra Black belt based in Taipei, Taiwan
Twitter: @MarkMullenBJJ